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ネットワークエンジニアとは?(1.ネットワークエンジニアの誕生)

更新日:2019年12月20日


ネットワークエンジニアとは?

1.ネットワークエンジニアの誕生  ネットワークエンジニアという職種について、過去の歴史と私の経験からご説明したいと思います。第一弾として、その誕生の歴史を見てきたいと思います。

 ネットワークエンジニアの祖は、コンピュータハードウェアエンジニアです。主に1960年代に米国のIBMやDECなどの企業が専用のハードウェアとその上で動くOSをセットで販売したことに始まります。販売されたハードウェアの保守はユーザが自身で行っていました。もちろん、メーカーの保守員は存在しましたが、利用者はハードウェアの知識とOS、プログラミング知識を求められました。この時代の利用者は、ハードウェアエンジニア、OSやアプリケーションのプログラマーでもあり、多様な知識が利用者には求めれました。この時代はネットワークエンジニアという職種はありませんでした。コンピュータエンジニアがハードウェアとソフトウェアの両方を担当し、利用者も同じレベルの知識が求められました。  そのため、利用に非常に高いハードルがあったため、利用者は大企業や大学の研究者などに限定されました。そんな中、メーカーが作ったハードウェアに広く普及し、それに伴って依存しないOSとして、UNIXがAT&Tのベル研究所で生まれました。こういった汎用的なハードウェアの販売増加に伴い、価格が低下し、大学の学生や研究者たちが入手できるようになってくると、彼らが主体となって爆発的にUNIXの開発が進みます。このころになると、ハードウェアのエンジニアとソフトウェアのエンジニアは役割を分業し、主に利用者はソフトウェアのエンジニアとなります。

 当初のUNIXはオフラインの大きなコンピュータで、データのやり取りには紙テープなどの物理デバイスを使用していました。しかし、各大学で開発されたUNIXコンポーネントを共有したいというニーズとISDN回線をつかったデジタル通信が始まったこともあって、各大学がネットワークつながるようになります。この初期段階では、ネットワークはスター型、或いはメッシュ型で接続されており、さらに各システムに意図的にログインしないとシステムが使用できないという状況でした。それでもネットワークでつながることによって、研究者同士の交流が盛んに行われ、コンピュータテクノロジーは急速に発達します。  当時のネットワークは、LAN接続を横つなぎして出来上がったシステムであり、現在のようなIPアドレスでシステムを区別するような仕組みはありませんでした。そこにアメリカ国防省が研究開発していたシステムを横断的に利用できるインターネットが癒合します。また、今までは各アプリケーション毎に作られていたプロトコルを汎用化し、階層化することを目的としてTCP/IPが開発されます。それまでは、コンピュータとコンピュータの接続には、モデムと電話回線を使用していましたが、インターネットの登場によって、専用のネットワーク機器が必要になりました。そうすると、ネットワーク機器の設計や設定だけを専門に行うエンジニアが生まれてきます。ここで現在のネットワークエンジニアに通じる職種が誕生します。しかし、この時期はまだネットワーク機器は完全に専用機器ではなく、サーバOSなどに実装され、ネットワークエンジニアには、サーバの知識、プログラミングの知識、ネットワークの知識が必要とされていました。

 今まではハードウェアの知識、OS知識、プログラミング知識、ネットワークの知識を必要とした利用者に代わって、ハードウェアの知識を持たないソフトウェア系のエンジニアが増加します。特定のアプリケーションを使用するために、プロトコルを設計し、アプリケーションを設計することが、TCP/IPの利用によって不要となり、アプリケーションの開発のみに集中できることと、TCP/IPが利用できるネットワーク機器の開発はお互いに保管し合いながら、進みます。ネットワークプレイヤーを物理的な構成に依存せず、構築できるように、ネットワークの規格化が進みます。

 そして、汎用化されたネットワークやシステムは、汎用的なOSを生みます。そのことで、今まではハードウェアとOSはセットで売られていましたが、OSが汎用されたことで、ハードウェアとOSが別々に販売されるようになります。これによって、エンジニアはほぼハードウェアの知識を必要としなくなりました。それまではコンピューターが故障すると、自らテスターなどを使って不具合のあるICチップやトランジスタを特定し、交換を行っていましたが、こうしたソフトウェアの開発者(プログラマー)が利用者の中心となります。

次回は2.ネットワークエンジニアの分業です。


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