VSCodeローカルからOrcaへ。AI Office開発環境をサーバ化した話(その1)
まずは、ローカルPC中心の環境からサーバ中心へ
これまで私は、WindowsのVSCodeを中心にClaude CodeやCodexを使っていました。
コードを書くのも、調査するのも、PowerPointやWordなどのOffice資料を作るのも、
基本的には自分のPCが中心です。
これはかなり便利でした。
ただ、使っているうちに一つ気になることが出てきました。
「AIが仕事をしている間、自分のPCまで付き合わせる必要ってあるのかな?」
長めの調査や資料作成をお願いしている間は、PCを起動しておく必要があります。
PCをシャットダウンすれば、当然そこで作業も止まります。
そこで興味を持ったのが Orca でした。(単純になんか人気っぽいし利用してみたかっただけ)
Orcaは、Claude CodeやCodexなど複数のAIコーディングエージェントを扱うための開発環境です。
複数のエージェントを並行して動かしたり、worktreeごとに作業を分けたりできるのが本来の使い方ですが、リモート環境で処理を動かす仕組みも用意されています。(Orcaの記事は気が向けば。。。)
「これなら、今までVSCodeローカルで動かしていたAI環境をLinuxサーバ側へ移せるのでは?」
と思い、試してみることにしました。
これまでVSCodeローカルで動かしていたAI環境を、Linuxサーバ側へ移してみることにしました。
構成をざっくり図にすると、こんな感じです。

以前は、VSCode・Claude Code・Codex・Officeが、ほぼ自分のPCの中にありました。
移行後は、AI処理やワークフローの制御をLinuxサーバ側へ寄せています。
普段操作しているPCは、言ってしまえば**「入口」**です。
ただのAI開発環境ではなく、「Office開発環境」も
今回サーバ側へ移したかったのは、Claude CodeやCodexを動かすための環境だけではありません。
今までローカルで処理させてたWord・PowerPoint・Excelを作る環境も必要でした。
Office開発環境では、案件ごとに情報を整理しています。
CUSTOMER.md | 顧客名や共通ルール、共通のIT環境など、顧客全体で使う情報 |
PROJECT.md | その案件だけの前提条件や技術情報、確定事項や未確定事項 |
inputフォルダ | 顧客から受け取った資料やExcel、既存文書などの元データを置きます |
AIは、こうした情報を確認したうえで、案件に合わせたOffice資料を作ります。
つまり、毎回、
「いい感じの提案書を作って」
とゼロからAIに作らせていたわけではありません。
会社や案件で既に使っている情報と、既存のOfficeテンプレートを利用して、実務でそのまま使える形にしてました。
PowerPointなら、既存のデザインやフォントをできるだけそのまま使う。
Wordなら、表紙や目次、ヘッダー・フッター、見出し構造を壊さずに中身を作る。
Excelなら、既存のシート構成や書式、数式を尊重しながらデータを整理する。
という考え方です。
(最終的な人間レビューはしますけどね)
PowerPoint・Word・Excelそれぞれに、既存テンプレートを尊重するルールを持たせています。
構成をざっくり表すと、こんなイメージです。

このOffice開発環境では、成果物をいきなり完成扱いにはしません。
まず draft として作成し、内容や元データとの整合性を確認して、必要なQAを通したものだけを output にします。
ここまでは、かなりの部分をLinuxサーバ側で処理できます。
ただ、実際に環境を移していくと、どうしてもLinuxだけでは完結できないものが残りました。
Microsoft Officeそのものです。
ここから、Windowsを「Office実行装置」として使う今の構成につながっていきます。
~~その2へ~~




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